安堵町にある工場の方から雨漏り調査のご依頼がありました。

早速お伺いしました。

いきなりですが、壁に目が留まりました。

「真っ黒！！」

カビと苔が大量に繁殖していました！

鉄部は錆がでていました。

屋根はどんな状態になっているのか・・・不安です(/ω＼)

屋根は波型スレート屋根です。

工場で使われている屋根で、粘土岩でできた波形スレート屋根です。

波板スレート屋根の耐用年数は25年とも言われています。

波型スレートの素材そのものが音の振動を遮断する役割があります。

一般騒音とされる250~1000ヘルツの音による悩みはありません。

また耐久性に優れていて、錆びや腐食の心配がほとんどなく、雨漏りのリスクも少ないと言われています。



が、しかし、屋根は太陽光や風雨の影響を日々受けているので、どうしても劣化してしまうものです。

「工場の屋根は耐久性に優れてるから問題ない！！」

と思って劣化のサイン見逃してませんか？？？

屋根材は錆びなくても、それを固定するボルトは錆びてしまいます！！

錆が進行すると、その錆が屋根材を痛めて、穴が開いてしまいます。

穴が開くと、当然そこから雨漏りしてしまいますよ！！

また、苔・カビが発生してしまう状態も劣化のサインなんです。

コケの胞子は空気中に飛んでおり、その胞子が屋根に付着し水分を吸収して繁殖します。

屋根の防水効果が切れていなければ、コケが付いても雨で流れて根を張りません。

屋根材の防水効果が月日の経過とともに切れてしまうと、雨が降った時に屋根が水を吸収しやすくなり、

水分が含まれている状態はコケが生える原因となります。屋根の表面がザラザラしている場合、

コケが生えやすくなっています。

スレート屋根の表面はザラザラしていて、コケやカビの胞子が付きやすい状態なので、

劣化が進むとコケやカビの温床となってしまいます。

こうなる前に、メンテナンスをして屋根を長持ちさせたいですね。

雨漏りするたびに、その部分だけを差し替え補修されているそうです。

どこの工場でもこれ、良くされていますよね。

スレート屋根の差し替え工事とは、傷んだり、剥がれたりした箇所だけを部分的に差し替える工事の事です。

費用が一番安いですが、新しく差し替えた屋根材と古い屋根材とでは、

古いスレート屋根のほうが経年劣化で色褪せているので、屋根材の色が違って見えます。

工場の屋根の修理の方法

屋根の補修は注意が必要です。

というのも、建設業の落下・転落事故で約10％はスレート屋根からの落下が原因です。

落下と言っても、屋根から滑り落ちるわけではなくて、スレートを踏み抜きしてしまうのです。



スレートは老朽化してくるとひび割れが発生していることが多くあります。

その部分が落とし穴となってしまいます。

スレート屋根の補修方法としては、

①カバー工法

カバー工法は一般住宅の屋根リフォームでも利用される工法でもうすでにご存知の方もいらっしゃると思います。

工場のカバー工法も住宅のカバー工法同様に既存の屋根材の上に、新しい屋根材を被せる工法です。

屋根全面を張り替える葺き替え工事と比べ、既存の屋根を撤去する必要がない為に、安価かつ工期も短いのが特長です。

②葺き替え

既存の屋根を全て撤去し、新しい屋根材に替える工法です。

葺き替えの場合、工事中は屋根がむき出しになってしまいますので、生産工場では

採用されないことが多いです。


工場や倉庫などの営業用施設では、設備投資や人件費など、さまざまな運営コストがかかってしまうので、

建物自体のメンテナンスに関して「破損してから取り換えたら良い」と考えがちです。

本来メンテナンスが必要な時期になっていても、それが先延ばしにされてしまうということが多いのではないでしょうか。

適切な建物のメンテナンスを行なわなければ、本来屋根が持っている機能を発揮することができず、

建物自体の寿命まで縮める結果になってしまいます

また工場の外観が汚れていると、そこで働く従業員のモチベーションも下がってしまいます。

どのような建物であっても、良い状態を長持ちさせるために、定期的なメンテナンスをすることが理想です。


街の屋根やさん　奈良南店では、

工場の修繕も行っています。

工場のカバー工法による施工事例はコチラ


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