
2025.05.14
お問い合わせのきっかけとは? 築30年以上経過した店舗のオーナー様より、「厨房室の天井から雨漏りしている」「外壁のひび割れとボコボコしていて心配」とご相談をいただきました。毎日多くのお客様が訪れるので店舗だからこそ、早く工事をしたいとのお問い合わせがあり現場調査に向かいました、外…

今回のお客様は「室内で雨漏りがしている」とのお悩みでお問い合わせをくださいました。
特に、雨の後に天井にシミができていることに気付き、「これはもしかすると屋根が原因かもしれない」と感じて、インターネットで当社のホームページをご覧になったそうです。
「築年数も経っているので、一度しっかり見てもらいたい」とのことで、早速現地調査に伺いました。
写真とともに、現状の劣化状況や応急処置の方法、また今後の選択肢となる葺き替え工事についてもご紹介します。
現場で確認すると、スレート屋根の一部が割れて欠けている箇所が見つかりました。スレートとは、セメントを薄く板状にした屋根材で、軽量でコストも抑えられるのが特徴です。ただし、長年の風雨や気温差で劣化しやすく、割れやすいというデメリットもあります。
屋根の割れは小さく見えても、そこから雨水が侵入しやすくなるため、放置すると雨漏りの原因になります。
【応急処置】
割れた部分の上から防水テープ(ブチルテープなど)を貼り付けることで、雨水の侵入を一時的に防止します。
屋根材の浮きがある場合は、シーリング(コーキング材)を使って隙間を埋める処置も行います。
※ただし、応急処置の範囲では下地までの保護は難しいため、後日しっかりと修理が必要です。
スレート全体に色褪せが見られ、防水性が低下している状態でした。本来、スレートには表面を保護する塗装が施されていますが、経年劣化で塗装が剥がれてしまうと、雨水を吸収しやすくなり、ひび割れやコケの繁殖が進んでしまいます。
定期的な再塗装をしていない場合、10年を超える頃からこうした劣化が目立つようになります。
屋根の一番高い部分にある「棟板金(むねばんきん)」では、固定している釘が浮いている箇所がありました。釘が浮いてくると、強風などで板金自体が外れたり、隙間から雨水が侵入してしまいます。
このような状態になる原因としては、屋根の揺れや熱膨張、経年による木材の収縮などが考えられます。
【応急処置】
浮いた釘の上から防水性の高いシーリング材で固定することで、仮の抑えと雨水の侵入防止を行います。
釘穴が大きくなっていた場合は、ビスでの再固定とパテでの穴埋めも応急処置として実施可能です。
今回調査した生駒市の住宅では、以下のような複数の劣化症状が確認されました。
スレート屋根の一部にひび割れ・欠け
屋根全体の色褪せによる塗膜の劣化
棟板金の釘浮き、錆び、隙間の発生
これらの症状は、どれか1つでも雨漏りのリスクを高めるサインですが、複数が同時に進行していたため、すでに屋根の防水性能が著しく低下している状態でした。
特に注意が必要なのが「棟板金の釘浮き」と「板金の隙間」。
これは屋根の一番高い位置にある金属部材がしっかり固定されずに浮いてしまっている状態で、風や雨の影響をダイレクトに受けてしまうため、内部に雨水が浸入しやすくなります。
また、スレート屋根の割れ部分から雨水が染み込み、下地(防水シートや野地板)まで傷んでしまうと、雨漏りは室内に達してしまいます。実際、お客様宅では「天井にシミが出てきた」とのことでしたので、すでに内部への浸水が始まっている状態と判断できます。
これらを放置すると、
室内のクロスのカビ
木部の腐食
シロアリの発生
など、建物自体の耐久性にも影響を及ぼしかねません。
このように、スレート屋根や棟板金の小さな不具合も、放っておくと大きな雨漏り被害に繋がる可能性があるため、早期の点検と対策が非常に重要です。
現在のように屋根全体が劣化している場合、「部分補修では追いつかない」と判断されることもあります。その場合は、スレート屋根をまるごと新しい屋根材に交換する「葺き替え工事」がおすすめです。
「葺き替え(ふきかえ)工事」とは、今ある古い屋根材をすべて取り外して、新しい屋根材に交換する工事のことです。
たとえば、今回のようなスレート屋根の場合、長年の雨や紫外線で屋根材が割れたり、防水機能がなくなってしまっていると、部分補修だけでは根本的な解決にならないことがあります。
そんなときに行うのがこの葺き替え工事です。
メリット:
古い屋根材や下地を取り除くので雨漏りの不安が解消される
新しい屋根材で見た目もきれいになる
屋根材によっては耐久性が30年以上のものもあり、長持ちする屋根にできる
軽量な金属屋根に変えることで、地震対策にも効果的
デメリット:
屋根全体の工事になるため費用は高め(部分補修の数倍)
工期が1週間以上かかる場合もある
足場の設置など、ご近所への配慮が必要な場面もある
屋根の状態がかなり進行している場合は、補修よりも葺き替えの方が**「長い目で見ればお得」**なケースもあります。
「今の屋根、もう限界かも…」という方は、現地調査でしっかり確認して、最適な方法をご提案いたします。
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最近の葺き替え工事で選ばれることが多いのが、「ガルバリウム鋼板」という金属屋根材です。
この素材は、アルミと亜鉛の合金で作られており、非常にサビに強く、軽くて丈夫という特長があります。耐用年数も25~35年と長く、メンテナンス頻度を抑えたい方にはぴったりです。
見た目もスタイリッシュで、和風・洋風どちらの住宅にも合います。また、屋根が軽くなることで地震時の揺れを軽減できるという点でも注目されています。
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【スーパーガルテクト】人気のガルバリウム鋼板屋根材おすすめの理由
実際の費用は屋根の大きさや形状によって異なりますが、以下は一般的な目安です。
費用の目安:
30坪(約100㎡)の住宅の場合
90万円〜150万円前後(税込・足場費込)
工期の目安:
5日〜10日程度
もちろん、これはあくまで目安であり、劣化の状態や下地の補修範囲によって増減があります。
当社では、事前にしっかりと調査・診断を行い、明瞭なお見積りをご提示しております。
工事内容や費用についても、お客様にわかりやすくご説明しますので、どうぞ安心してご相談ください。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回の現地調査では、スレート屋根の割れや色褪せ、棟板金の釘の浮きや錆び、隙間など、雨漏りにつながる劣化が複数確認されました。
見た目には分かりにくい部分でも、雨水の侵入はじわじわと進行し、大切なお住まいの内部に大きなダメージを与えてしまう恐れがあります。
当社では、屋根のプロが一軒一軒しっかり調査し、
「どこがどう劣化していて、どんな応急処置が必要か」を、専門用語を使わずにわかりやすく丁寧にご説明しています。
また、以下のような点もお客様にご評価いただいております:
✅ 地元・大和郡山市で長年リフォーム業を営む地域密着の安心感
✅ 現地調査からご提案・施工まですべて自社対応で中間マージンなし
✅ 無理な営業は一切せず、お客様のご予算とご希望を最優先
屋根は毎日、風雨や紫外線から家族の暮らしを守ってくれている大切な存在です。
「うちは大丈夫かな?」と思われた方は、ぜひお気軽に現地調査をご依頼ください。
大切なお住まいを末長く守っていけるよう、私たちが全力でサポートいたします。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。
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