2026.06.03
今回のお住まいは築40年以上が経過した瓦屋根住宅でした。近年では天井の雨染みが少しずつ広がっており、雨の日になると不安を感じるとのことでご相談いただきました。 雨漏りは原因の特定が難しく、補修を行っても再発するケースも少なくありません。 今回は雨漏り診断士が現地調査を行い、瓦屋根…

お客様より、「玄関柱が古くなり、雨漏りも気になっているので一度見てほしい」とお問い合わせをいただきました。
現地調査を行うと、玄関柱だけでなく、屋根材や破風板にも経年劣化が見られ、玄関屋根全体が長年雨水の影響を受けている状態でした。
そこで今回は、柱だけを交換するのではなく、雨漏りの原因から改善するため、屋根リフォームと玄関柱交換をご提案し、工事をご依頼いただきました。





「玄関柱が古くなってきたので交換したい。」このようなご相談をいただくことがあります。しかし実際には、柱だけが傷んでいるケースは少なく、その原因が玄関屋根からの雨漏りであることも少なくありません。
今回、大和郡山市のお客様から「玄関柱が古くなり、雨漏りもしているので見てほしい」とお問い合わせをいただきました。現場調査を行うと、玄関屋根にはサビや木部の劣化が見られ、雨水の影響を長年受けていたことが分かりました。
そこで今回は、玄関柱だけを交換するのではなく、屋根リフォームも同時に行い、雨漏りの原因から改善する工事をご提案しました。この記事では、現場調査で分かった劣化状況から施工の流れまで、実際の写真を交えながら詳しくご紹介します。
お客様より「玄関柱が古くなってきたので見てほしい。雨漏りもしているので一緒に点検してほしい。」とお問い合わせをいただきました。
現地調査を行うと、柱だけではなく玄関屋根にも経年劣化が見られました。まずは屋根全体の状態を確認し、雨漏りの原因を調査していきます。
現場調査では屋根材や木部に経年劣化が見られ、玄関屋根全体が雨水の影響を受けている状態でした。
現場調査では、玄関屋根全体にサビや色あせが見られました。屋根材は長年雨風にさらされることで塗膜が劣化し、防水性能が徐々に低下していきます。
写真でも確認できるように、屋根表面には黒ずみやサビが広がっており、防水機能が十分に発揮できていない状態でした。このような状態になると、すぐに穴が開くわけではありませんが、雨水が屋根内部へ入り込みやすくなるため注意が必要です。
玄関屋根の先端にある破風板(はふいた)は、木材が大きく腐食し、一部が欠け落ちていました。ここまで腐食が進行するケースでは、一度だけ雨水がかかったのではなく、長期間にわたり木部へ水分が回り続けていた可能性が高いと考えられます。
また、柱との取り合い部分にも傷みが見られたことから、柱だけを交換しても原因を改善しなければ再び腐食する恐れがあります。そのため今回は、柱交換だけではなく、玄関屋根全体のリフォームをご提案しました。
玄関柱の上部には変色や木部の劣化が見られました。現場調査だけでは柱内部の状態までは確認できませんが、柱の真上にある破風板や軒先木部にも劣化が見られたことから、玄関柱も長年雨水の影響を受けていると判断しました。そのため今回は屋根リフォームとあわせて玄関柱の交換もご提案しました。
今回のように玄関柱・破風板・屋根材が同時に劣化している場合は、見えている部分だけでなく、屋根下地(野地板)まで傷みが及んでいる可能性があります。
もちろん、現場調査だけでは屋根内部の状態までは確認できません。しかし、屋根材だけを新しくしても、内部に傷みが残っていれば十分な耐久性を確保できない恐れがあります。
そのため当社では、現場で確認した劣化状況とこれまでの施工経験をもとに、12mm構造用合板による野地板の増し張りを前提とした屋根リフォームをご提案しました。
見えている傷みだけを補修するのではなく、雨漏りの原因まで考えた工事をご提案することが、建物を長持ちさせるためには大切だと考えています。
新しい玄関柱は、現場へ搬入する前に自社倉庫で防腐処理塗装を行っています。施工後では塗装しにくい部分まであらかじめ塗装することで、木材全体をしっかり保護することができます。
玄関柱は雨風の影響を受けやすい場所だからこそ、見える部分だけではなく見えなくなる部分まで丁寧に防腐処理を行うことが大切です。当社では、このような一つひとつの下準備を大切にし、お客様に長く安心していただける施工を心掛けています。
雨漏りの影響を受けていた玄関柱を新しい柱へ交換しました。今回使用した柱は、施工前に自社倉庫で防腐処理塗装を行い、見えなくなる部分までしっかり保護しています。現場で取り付けた後では塗装しにくい箇所まで事前に処理することで、木材の耐久性を高めることができます。
また、柱の根元には**柱脚金物(束石)**を設置し、木材が地面から直接水分を吸い上げにくい構造としました。これにより、湿気による腐朽のリスクを軽減し、長く安心してお使いいただける玄関柱に仕上げています。
現場調査では、玄関柱・破風板・屋根材が同時に劣化していたことから、屋根下地にも負担が掛かっている可能性があると判断しました。
そのため今回は、12mm構造用合板による野地板の増し張りを行い、屋根全体の強度を高めていきます。
野地板とは、屋根材を支える土台となる部分です。
屋根は見える部分だけではなく、下地をしっかり補強することで耐久性も大きく向上します。
野地板の上に改質アスファルトルーフィングを施工します。これは屋根の二次防水となる非常に重要な防水シートです。
万が一屋根材の下へ雨水が入っても、この防水シートが建物内部への侵入を防いでくれます。
防水シートの施工後は、新しい屋根材となるGL鋼板立平葺きを施工しました。
GL鋼板は耐久性・耐食性に優れ、軽量なため建物への負担も少ない屋根材です。
また、立平葺きは継ぎ目が少なく雨水が流れやすいため、玄関屋根のような場所にも適した工法です。
屋根と外壁が接する壁際は、雨漏りが起こりやすい部分です。そのため雨押さえ板金を施工し、雨水が建物内部へ入り込まないよう丁寧に納めました。
見えなくなる部分だからこそ、細かな納まりまでしっかり施工することが、雨漏りを防ぐためには欠かせません。
最後に破風板へ板金を施工しました。板金で木部を覆うことで、直接雨風が当たりにくくなり、腐食や劣化を抑えることができます。
今後のメンテナンス負担も軽減できるため、耐久性を重視した施工方法です。

屋根・柱ともに新しくなり、雨漏りの原因を根本から改善しました。見た目だけではなく、建物の耐久性も大きく向上しています。今後も定期点検を行い、安心してお住まいいただけます。
今回採用したような屋根カバー工法は、屋根を解体しないため費用や工期を抑えられるケースもあります。
「葺き替えとの違いは?」「我が家もカバー工法ができる?」という方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
玄関屋根の雨漏りや玄関柱の劣化は、見えている部分だけでは原因を判断できないことも少なくありません。
今回のように、屋根・破風板・玄関柱が同時に傷んでいる場合は、屋根下地まで考えたリフォームが必要になるケースもあります。
街の屋根やさん奈良南店では、雨漏り診断士が現地調査を行い、建物の状態をしっかり確認したうえで、お客様にとって本当に必要な工事だけをご提案しています。
「屋根をリフォームした方がいいのかな?」「まだ工事は必要ないかもしれない…」そんな段階でも構いません。
無理な営業や不要な工事をおすすめすることはありませんので、玄関屋根の雨漏りや木部の劣化が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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