屋根や外壁から雨漏りし始め、防水工事業者に依頼を検討していると様々な工法について気になる方もいるのではないでしょうか。
防水工事業者が防水工事を施す時は、状況や施工箇所に合わせてシート防水やアスファルト防水など、様々な工法を選びながら防水処理します。
そして防水工事業者の中には、FRPと呼ばれる工事を行ってくれるケースもあります。
一般的にFRP工法という言葉を見たい聞いたりする機会はなく、どのような特徴や施工方法か分からないかと思います。
FRP防水工事は、液体の不飽和ポリエステル樹脂と呼ばれる樹脂と、ガラスを含ませた繊維強化プラスチックを組み合わせた塗膜防水です。
一般的な工事の流れを以下にご紹介します。
下地の洗浄をしてから下地にプライマー(接着剤の役割)を塗布して
ポリエステル樹脂の塗布とガラスマットの貼り付けをします‼
脱泡ローラーを用いてガラスマット内にある気泡を丁寧に脱泡し再度ポリエステル樹脂の塗布とガラスマットの貼り付けをします❕❕❕
ペーパー等を用いてガラスマット表面を研磨してからアセトンというシンナーで全体に拭き取ります!
拭き取りが完了したらトップコートの塗布を行い完了です!
実際は各作業間に細かな準備や作業も含まれますが、流れを把握するために簡略しています。
また、防水工事業者によっては、ポリエステル樹脂の塗布とガラスコートの貼り付け作業を、1度にしているケースもあります。
FRP防水工事の特徴
続いてはFRP防水工事の主な特徴についてご紹介していきます。
1970年代から使用されている
FRP防水工事は一見すると、新しい防水工事に感じるかと思います。確かに防水工事業界に普及したのは、1988年に防水工事協会が設立された後です。
しかし技術自体は1970年代に確立しています。古くからFRPを用いた防水加工はあり、最初はレジャー用ボートの防水処理などに使用されていました。
樹脂の硬化速度が早い
FRP防水と他の塗膜防水との違いは、硬化速度が早い点です。FRP防水工事の場合は、全工程が完了してから、
1・2時間程で塗膜が形成され始めるため遅くとも1日で硬化します。
そのため工期を数日や1週間など、一定期間確保する必要はありません。防水工事に何日も掛かると、
一時的に別の場所で住まなくてはいけなかったり工事中の状態で日常生活を過ごさなくてはいけなかったりと、ストレスも掛かります。
こうした施主側が被る負荷を抑えられるのも、FRP防水工事の大きな特徴です。
FRP防水工事のメリット
ここからはFRP防水工事のメリットを、いくつかご紹介していきます。FRP防水工事は、防水性能以外にも優れた機能があるので、重宝されています。
予算に余裕がある方は、防水工事業者にFRP防水工事について相談してみてはいかがでしょうか。
メリット1つ目は、軽量で尚且つ耐久性の高い点でしょう。防水工事に採用されているので、耐久性も必要なことは当たり前ですが、
ガルバリウム鋼板の屋根と比較して1㎡辺り1㎏前後も軽量です。
また、軽量な素材というメリットがあるので、防水箇所を選ばないのも魅力的です。
メリット3つ目は、耐水性に優れていることです。防水工事に採用されているので当たり前ですが、プールなど常に水と触れる場所での実績も豊富ですので優れた防水機能を期待できます。
耐荷重に優れている
メリット4つ目は、優れた耐荷重性です。重歩行(自動車や極めて重量のある機器)にも耐えられる強度ですので、駐車場の床に用いられています。
ですので、人やちょっとした物程度では、破損することはめったにありません。(劣化状況によります)
笠木部分はFRP防水ではなくボウジンテックスで防水処理をしております!