水性塗料と油性塗料の違い
私どもの仕事で欠かせない『塗料』について少しお話をさせていただきます。
『塗料』にはたくさんの種類があります。
その中でも今回は
『水性塗料と油性塗料』に焦点をあてて
その違いについてお話をさせていただきたいと思います。
塗料の原料には、
「顔料」「合成樹脂」「添加物」といった固体が使われます。
このままでは塗ることができないので、液体の希釈剤で溶かし加工する必要があります。
この塗料を塗り、乾燥させると水分は蒸発し、「顔料」が着色するのです。
さらに、「合成樹脂」により壁などを保護したり特別な効用を与えます。
『水性塗料と油性塗料』の一番の違いは。。。
水によって顔料や樹脂を溶かしているものを「水性塗料」。
シンナーなどの溶剤で溶かすものを「油性塗料」と呼ぶのです。
どちらもメリットデメリットがございます。
ですので、私どもは用途別に使い分けております。
では、他の違いを簡単に説明させていただきます。
水性塗料と聞いて一番に思いつく特徴は、
臭いが少ないことが上げられます。
水を溶かしているので、
乾燥時は水分が蒸発するだけなのです。
しかし、全部が全部臭わないわけでもないのです。
例えば、酢酸系の水性塗料は少し酸っぱい臭いがします。
ボンドとかの臭いですね。
あとは、道具類を水道水で洗えます。
乾燥しても染み込む素材以外（木材や布など…）は、
洗剤を使用すれば落とすことも出来ます。
また、建築物環境衛生管理基準を
満たしたものが多いことも知られています。
要は法律の一つで、
国が定めている基準値をクリアしているものが多いので、環境に優しい塗料ということです。
デメリットとしては…
水性塗料は、窯業系サイディングやモルタルなどの素材にはよく馴染みますが、
アルミやステンレスといった金属部分には密着しにくい性質があるため、
屋根の下塗りや、付帯部などの塗装には向かないケースがあります。
また、水性塗料に含まれる水分は、
一定の温度に達しないとしっかり乾燥しないことがあるため、
気温が低い時期は工期が長くなってしまう可能性があります。
油性塗料は水性塗料よりも、耐久性の高さと発色や艶など仕上がりが美しいです。
耐久性が高いのは、樹脂同士の結合が強いためです。
仕上がりが美しいのは、塗膜が自ら真っ直ぐになろうという力が働いているのです。
自己平滑性とも言います。
ハケで塗ると、直後は跡が残りますが、乾燥と共に真っ直ぐになるのです。
また、環境に左右されにくく乾燥が早いことや、
密着性が高いため素材を選ばずに塗装できます。
デメリットは…
油性塗料は、やはり希釈剤がシンナーのため、臭いがあります。
施工する際は近隣への配慮も必要になってきます。
コストが高くなる場合が多いです。
シンナーは引火性が高いという性質上、
保管場所や管理の仕方に十分注意しなければなりません。。
ペンキはもともと油性塗料だけでした。
樹脂はシンナーなどの油性溶剤でしか溶けなかったためです。
水性塗料の開発が進んだ主な理由は、
油性塗料により発生した様々な問題をカバーするためです。
最近では弱溶剤と呼ばれる臭いや刺激の少ない溶剤も出ています。
特に水性塗料はエマルジョン系塗料の開発によって大きく進化しました。
エマルジョンとは
樹脂成分を溶かさず浮遊させた状態で保管することです。
化粧品の乳液や、マヨネーズもエマルジョン系です。
塗料は物の形や施工場所、形、厚さ、重量に関係なく塗ることができます。
また、定期的に塗り替えることによって、半永久的に保護できるのです。
私どもは、適材適所な材料、塗料を選んでいただくための
お手伝いをさせていただいております。
少しの不安でも解消していただくため、常に施主様とのお話や表情を見逃しません。
何かお困りのことがあれば、いつでも街の屋根やさんまでご連絡下さいませ。
9時～20時まで受付中!
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