奈良県桜井市にてマンション屋上での塩化ビニル樹脂系シート防水工事をさせていただきました。
工務店からの依頼で受けた防水工事になります。
防水工事にも種類がありますが、今回は接着工法ではなく機械的固定工法でのシート防水工事です。
その模様をご紹介させていただきます。

こちらが今回施工する屋上になります。

マンション屋上などのコンクリート屋根に、雨漏り防止のために施される防水層の工事種類には、アスファルト防水工事、シート防水工事、塗膜防水工事などがあります。

マンション屋上では、アスファルトを合成繊維に含ませたシートを何枚か重ねて防水層を形成する方法が一般的です。
その中でも今回はシート防水工事の中の機械的固定工法を選びました。
この陸屋根ので人の往来が少ない所にはシート防水工事が、固定された障害物もなく、平坦な所におすすめの工事なのです。
その方がシートの継ぎ目が少なくでき、後から水が入ってきてしまう心配がないのです。

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・機械的固定工法…下地に緩衝材を敷き、固定ディスクなどで防水層を機械的に固定する工法
施工面が濡れていても施工出来ます。
既存の防水層を撤去せずに施工出来ます。
・接着工法…下地またはシートの裏面に接着剤を塗り、貼り付ける工法
ある程度の強度が期待できますが通気性がないため下地の状態に影響を受けることがあります。
つまり、雨漏り等していない所向き。
特殊仕上げ方法として、上から砂利敷きや平板ブロック仕上げも可能です。

塩ビシートの他にもゴムシートもございますが、薄い為、鳥についばまれ穴が開く場合があるので
最近では塩ビシートが主流です。

マンションの屋上ですのでかなり高所です。クレーンを使い材料を屋上に降ろします。

では、準備が整ったところで作業を始めます。

今回は断熱材を全体に敷き詰めます。
耐侯性を考えた真夏の暑さ軽減にもなります。

ディスク盤を等間隔に設置していきます。
塩ビシートを下地へ固定する器具です。
シート同士及びディスクとシートの接合部は、加熱または溶剤によって接着します。

では塩ビシートを張っていきます。
ビュートップを使用します。

ビュートップは…雨を防ぐという基本性能はもちろん、多彩な仕上げやさまざまな状況に適応できるシステムを備えた塩ビシートです。

【特長】
■カラフルなカラーバリエーション
■一体化による水密性の確保
■鳥害に強い
■自己消炎性機能
■水蒸気透過性
中々良い商品だと思いませんか。。。

塩ビシート防水に欠かせないのが、脱気筒です。
防水工事後に熱により温まった湿気が出ようとした 結果、防水層が膨らんでくる場合があります。
そんな時．．．脱気筒は換気扇のような役割になってくれます。
これは必ず設置しなければなりません。
しっかり熱でシート同志を密着させます。

先程のディスク盤部分に熱を加えてしっかり密着させます。

シートとシートの接続部分などにはシーラーや熱でしっかりと密着させます。

いかがでしたでしょうか。
今回はマンション屋上の防水工事の模様をご紹介させていただきました。
マンションの屋上は最近では危険な為、出入り禁止の所が多いです。

この工法は人が歩くのには不向きな施工法なのでこの様なマンション屋上の陸屋根にはこの施工法が向いています。

それぞれの適材適所、またコストの面でもご相談頂けましたらお答えいたしますのでご連絡くださいませ。

一緒に解決策を探していきましょう。

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最後までお読みいただきありがとうございました。