木津川市で茅葺き屋根の現場調査をさせて頂きました。
木津川市で茅葺き(かやぶき)屋根の現場調査をさせて頂きました。
茅葺き屋根とは藁を使用して施工された古い建築物の代表的な屋根です。
屋根から侵入した雨水が原因で外壁の崩れを起こしており、お客様は不安がられておりました。
調査の様子と提案の内容をご紹介させて頂きますので、ご覧下さい。
既存の屋根の状態です。
築年数はなんと300年と仰られておりました。
瓦や藁は何度か葺き替えているようですが、共に寿命だと感じられます。
茅葺き(かやぶき)または草葺き(くさぶき)、藁葺き(わらぶき)と呼ばれる屋根です。
鳥害や虫などによる被害が多い上に施工の手間がかかる為、現在では見られなくなった屋根です。一族代々受け継がれているので、大切に扱いたいとご主人様は言われておりました。
専属の茅葺き職人がいるようですので、茅葺き以外の瓦の調査をお任せ頂きました。
瓦はコケが生えており、かなり年季が入っておりました。
100年以上も前の瓦だと考えられます。
雨漏りにより下地木材が沈んでいるところや瓦の中の土が減っていると感じる箇所が多々ありました。
板金部分も錆びておりいつ穴が空いてもおかしくないような状態でした。
板金も本来であれば交換する必要があります。
こちらは雨漏りによる症状です。
瓦内部に侵入した雨水は出口を探します。
雨水が一番傷んでいる部分を探して、破壊して外に逃げます。
軒天井を補修する為には、雨水の侵入を止める必要があります。
外壁も軒天井と同じ要領で雨水により内部から破壊されております。
棟瓦(むねがわら)の様子です。
藁葺きの部分を通過する必要があった為、近くで棟瓦を目視で拝見する事は出来ませんでしたが、棟瓦も異常がありました。
棟瓦の漆喰あ剥がれおりて土がむき出しになっておりました。
土がむき出しの部分から多量の雨水が侵入していると考えられます。
瓦部分の表面にはコケが生えておりました。
日本瓦の場合、コケや藻などは直接的に雨漏りには影響しません。
しかし瓦のズレや下地のゆがみが大きい為、そちらは雨漏りに繋がりますので、屋根下地の寿命です。
以上が調査の内容になります。
屋根の寿命と考えられますので、屋根葺き替え工事をご提案させて頂きました。
茅葺き部分は専属の職人さんがいらっしゃるとの事ですので、瓦部分と外壁部分を弊社で施工させて頂く提案をさせて頂きました。
金額があえば工事をお任せ頂けるお話になりました。
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